2週間お休みをいただき、今週から再スタートです。
新たなスタートということで、
これから年末まで14回に分けて、
大学の選び方について語っていきます。
初回の今週は、大学を「選ぶ」ことについて語ります。
「選ぶんだ!」ということに強い意識を持ってもらいます。
私は毎年、何百人という方から大学選びのご相談を受けます。
その際、多くの方がすでに候補の大学を決めてらっしゃいます。
候補の大学を決めていること自体は問題ありません。
問題は、その大学を候補にした理由なんです。
「有名だから北京大学!」
「先輩が留学したから私も北京語言~」
「友達の中国人が良いって言ってたから復旦♪」
ん~、正直に言いますが、
こういう理由を聞くとめまいがします。笑
なぜ、こういう理由が良くないのか?
みなさん、携帯電話を買い換えるとき、
どういう基準で選びますか?
「みんな持ってるからiPhone!」
実際問題としては、そういう方が多いかもしれません。
でも、あるべき形は、
●スマフォかどうか
●カメラの画素数はいくらか
●ワンセグは使えるか
そういった本体の性能、スペックで選ぶべきです。
大学選びだって同じです。
どういう大学なのかというスペックで選ぶべきです。
なのに、
●有名だから
●先輩が留学してたから
●友だちの中国人が良いと言ってたから
ね。
ぜんぜんスペックに入り込んでないでしょ?
実は中国留学において、
大学選びって天文学的に重要なんです。
選び方次第で、その後の人生まで変わってきます。
オーバーじゃなくて本当です。
なぜ大学を選ばないといけないのか。
大きく3つの理由があります。
★留学する大学によって得られる成果が変わる
★留学に求めるものは人によって違う
★同じ大学でも人によって向き不向きがある
今回はこの3つについて、ジックリ検証してみましょう。
★留学する大学によって、得られる成果が変わる
語学留学できる大学は、中国全土で数百校あります。
さすがにどの大学も同じとは思わないでしょう。
では、どれくらい違うと思いますか?
以下は、中国に実在する2つの大学です。
【A大学】
1クラス人数…平均で25人
日本人の人数…全体の3割
学費…年間約2万元
【B大学】
1クラス人数…平均で10人
日本人の人数…全体の1割未満
学費…年間1万元ちょっと
どっち選びます?
どう考えてもB大学ですよね。
1クラス人数が少ないので、
授業中は質問しやすいし、発言機会も増える。
日本人が少ないので、
自然と中国語でのやりとりが中心になる。
それでいて、学費が倍くらい違う。
ここまで条件が違うと、
もはやA大学を選ぶ理由がないのではないでしょうか?
1クラス人数など語学習得に直結する学習環境。
実は大学によって大きく異なるんです。
つまり、
選ぶ大学によって得られる成果が変わってくる。
頭の中でボーッと考えてみてください。
自分がA大学に留学した場合とB大学に留学した場合。
授業中に自分がどんなふうに過ごしてるだろうか?
B大学だと1クラス人数が少ないので、
授業中に分からない所があっても質問しやすい。
A大学だと同じクラスに何人も日本人がいるので、
授業中に日本人のクラスメートから、
「ねぇ、今のところ意味わかった?」
とか話しかけられて鬱陶しい。
それが半年とか1年とか続くんです。
ね、留学の成果って変わってきますよね。
どの大学に留学するかで、
中国語の習得に違いが出てくる。
社会人の方には、
それが再就職にモロに影響してきます。
だからこそ、
留学する大学は「選ぶ」必要があるんです。
それも、バリバリ真剣に!
★留学に求めるものは人によって違う
これはちょっと分かりにくいかもしれません。
「留学に求めるもの=中国語習得」
多くの人が、このように単純化されてますから。
具体的事例を見てみましょう。
例えば、次の3者についてです。
●大学生
●中国で現地採用狙いの社会人
●定年退職したご夫婦
この3者、求めるものはまったく同じだと思いますか?
大学生の場合、
もちろん中国語習得が主目的です。
でも、大学生ですからね。
他の国の人と国際交流をしたいとか。
せっかくだから中国国内を旅行したいとか。
あわよくば、就活でアピールできるネタを作りたいとか。
そういう点も重視したいかもしれません。
では、社会人はどうか。
なにせあとがありません。
会社辞めちゃうんですから。
で、中国語を武器に再就職しなきゃならない。
とてもじゃないですが、
国内旅行なんて呑気なことは言ってられない。
国際交流なんてそんな暇ないですよ。
ですが逆に、
就職後をにらんだ人脈形成をしたいとか。
留学と並行して就職活動をしたいとか。
そういう要素が出てきますよね。
さらに、定年退職後のご夫婦。
中国語なんて片手間で良いかもしれない。
海外で生活してみたいとか。
いろんな国の若い人と一緒に、
学生気分を味わってみたいとか。
中国の史跡をいろいろ見て回りたいとか。
語学習得以外がメインだったりします。
どうですか?
この3者が同じ大学で満足すると思いますか?
求めるものが違うんです。
大学に対するニーズが違うんです。
であるならば、
この3者が選ぶ大学は違ってくるべきなんです。
つまりこの3者は、
別々の大学を「選ぶ」べきなんです。
それぞれの目的を明確にし、
その目的にかなう条件で大学を「選ぶ」。
このプロセスが絶対不可欠です。
★同じ大学でも人によって向き不向きがある
上海って人気の留学先です。
なんとなく都会っぽいですし、
生活する上で便利ですし、
経済の中心ですしね。
じゃぁ、上海の大学って、すべての人にベストですか?
実はそうじゃありません。
「都会の人混みが苦手」
こういう人には悪夢のような街です。
なにせ狭いところに人口2300万ですから。笑
「お金が無い!ギリギリでやりくりしたい」
ダメですよ、上海に来ちゃ。
中国で一番物価が高い街ですから。
では逆に、地方都市の中小大学はどうでしょう?
そりゃ、「都会の人混みが苦手」で、
「最低のコストで留学したい」って人には、
ベストチョイスかもしれません。
でも、
「現地採用で就職したい」
って人は困りますよね。
田舎の地方都市で就活なんて無理ですから。
・活気ある経済都市で暮らしてみたい
・就職活動を並行してやりたい
そういう人には上海の大学が良いでしょう。
でも、
・人混みは苦手
・物価の安い所が良い
そういう人には上海の大学は最悪です。
一方、
・1クラス人数が少ないほうが良い
・日本人があまりいないほうが良い
こういう人には地方の大学が良いです。
でも、
・たまにはお洒落なカフェでゆっくりしたい
・いろんな国の学生がいるほうが良い
こういう人には地方の大学は悪夢です。
同じ大学でも、求めるものによって評価は異なります。
上海が適している人もいる。
地方大学のほうが良い人もいる。
誰でも彼でも北京語言大学がベスト。
そんなの、ありえない。
そう思いませんか?
もう一度、3つのポイントを見てみましょう。
★留学する大学によって、得られる成果が変わる
★留学に求めるものは人によって違う
★同じ大学でも人によって向き不向きがある
求めるものは人それぞれです。
また、人それぞれに向き不向きがあります。
自身の求めるものに合わせ、
自身の向き不向きで大学を選ぶ。
それをどこまで突き詰められるか、
つまり、どこまで自身にあった大学を選べるかで、
留学で得られる成果は変わってくるんです。
断言します。
中国留学を準備する上で最も大切なのは、
「大学選び」です。
どの大学を選ぶかで、
得られる成果の半分は決まります。
もしあなたが留学で本当に成果を得たいと思うならば、
大学選びに最大限の精力を傾けてください。
会社を辞めるというリスクを冒し、
半年、1年という時間を費やし、
年間100万円というコストを投じるんです。
そのリスクと時間とコストを価値有るものに出来るか。
それはあなたがどんな大学を選ぶかにかかっています。
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【今週のまとめ】
1) どの大学に留学するかで得られる成果は変わる
2) 人によってベストの大学は異なる
3) 大学選びに全精力を傾けるべし!
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